第三者保守による
ITインフラ課題解決コラム

【サーバー納期遅延】更改予定に間に合わない!
保守切れを防ぐ4つの対策と最適なプランの選び方

「発注したサーバーの納期が遅れ、リプレース計画が間に合いそうにない」
「リプレースの見積を取ったら、想定を大きく超える金額だった」
昨今、こうした声が様々な企業の情報システム部門から急増しています。
サーバーの納期遅延や半導体・部材価格の高騰により、更改予定に間に合わない事態が多発しているのです。新サーバーが届かないまま既存サーバーのメーカー保守期限切れを迎えてしまうとお困りの企業が後を絶ちません。

メーカー保守が切れたサーバーは、HDDやユニットなど1つ故障しただけでも修理を受けられず、システム全体が復旧不能に陥る恐れがあります。代替機もなく、メーカーのサポートも受けられない――そうした八方塞がりの状態が、結果としてシステム停止を招く可能性があります。

本記事では、このピンチを回避するための現実的な代替策を4つ紹介します。各対策の具体的なメリット・デメリット、移行リスクやコストを比較・解説するので、自社にとって最適な打開策を見つけるための参考にしてください。

この記事で分かること
サーバー納期遅延が起きている構造的な原因と、「待つ」以外の選択肢が
必要な理由
保守切れを回避する4つの具体的な対策(第三者保守・クラウド移行・
中古機調達・ベンダー交渉)のメリット・デメリット比較
移行リスク/コスト/実現可能性の3つの観点から、自社に最適なプランを
判断する方法

サーバー納期遅延の現状と主な原因:待っても解決しない理由

現在発生している納期遅延は、特定の業界や一部メーカーに限った話ではありません。その背景にはいくつかの要因が複合的に絡み合っています。

まず根強く続いているのが慢性的な半導体不足です。これに加え、中東情勢の悪化に伴う紅海・スエズ運河の迂回問題は沈静化の兆しを見せているものの、一度乱れた海上輸送網の回復には時間を要しており、リードタイムの延伸は依然として続いています。さらに追い打ちをかけているのが、生成AIブームによるGPUや高スペックパーツへの優先供給です。AI関連需要が世界規模で急増した結果、一般的なエンタープライズサーバー向けの部品供給が後回しになる構造が生まれています。

つまりこれは「早く発注していれば防げた」というレベルの話ではなく、業界全体に広がる不可抗力な供給不足によるものです。発注後にいつ届くのか分からない状態のままEOSL(End of Service Life=メーカー保守終了)を迎えてしまえば、ハードウェア障害発生時に業務が完全にストップする致命的なリスクを抱えることになります。

待っていても状況は好転しないため、「納品を待つ」以外のプランを並行して検討することが急務です。

システム停止を回避する現実的な対策4選

EOSLを迎えてしまう前に打つべき具体的な4つの手立てについて、それぞれの仕組みと明確なメリット・デメリットを解説します。

対策1第三者保守の活用(既存サーバーの延命措置)

仕組み

EOSL後も、独立系の専門企業が代替パーツの確保と障害対応(修理)を代行するサービスです。メーカーに代わってハードウェア保守を継続的に提供します。

メリット1(手間いらず)

現在のシステム環境(OS・アプリ・ネットワーク)を一切いじらずそのまま使い続けられるため、移行テストやダウンタイム(業務停止)が発生しません。

メリット2(柔軟な期間)

新サーバーが納品されるまでの半年〜1年といった短期間のつなぎ契約が可能な業者が多く、必要な期間だけ延命できる柔軟性があります。

デメリット

メーカー独自のファームウェア更新やソフトウェアパッチの提供は受けられず、あくまで物理的なハードウェア保守に限定されます。

対策2クラウド移行の緊急実施

仕組み

オンプレミスの物理サーバーから、AWSやAzureなどのパブリッククラウド環境へ移行します。

メリット(物理からの解放)

ハードウェアの納期や、今後のEOSLという概念そのものから完全に解放されます。

デメリット1(移行ハードル)

EOSLまで残り数ヶ月という短期間で、要件定義・ネットワーク再構築・セキュリティ設計・データ移行テストを行うのは現実的に困難で、現場の負荷が高く炎上リスクが大きい可能性があります。

デメリット2(コスト変動)

従量課金制になるため、トラフィック量によってはオンプレミス時代より毎月のランニングコストが高騰する可能性があります。

対策3中古・再生サーバー(代替機)の調達

仕組み

IT機器の販売業者から、国内在庫のある中古機や再生品(リファービッシュ品)を購入・レンタルして入れ替えます。

メリット(圧倒的なスピード)

国内に在庫さえあれば、数日〜1週間程度で即納されます。

デメリット1(交換作業の負荷)

機器の入れ替え・データ移行・設定作業を自社(情シス)側で行う必要があります。通常業務と並行してこれを実行できるリソースを持つ情シス部門は限られているのが実情です。

デメリット2(スペックの不一致)

現在稼働中の基幹システムと完全に合致する要件(CPU、メモリ、RAID構成、インターフェースなど)の中古機を探し出すのは至難の業です。

デメリット3(故障リスク)

メーカー保証がなく、パーツの経年劣化具合が不透明なため、止まると困る基幹システムを載せるにはリスクが高いと言わざるを得ません。

【補足】信頼できる販売業者を選べばデメリットは解消可能

ブレイヴコンピュータでは、お客様のご希望スペックに合致する機器を国内ルートで調達し、自社エンジニアによる検品を経て、90日間の動作保証付きで販売しています。「スペック不一致」「故障リスク」という中古機調達特有のデメリットを大きく軽減できるため、自社で交換作業が行える体制が整っているのであれば、有力な選択肢のひとつとなります。

対策4現行ベンダーとの保守延長・暫定対応交渉

仕組み

現在契約しているSIerやハードウェアベンダーに対し、メーカー保守そのものの期間延長を依頼することに加え、一時的な代替機の貸出やスポット保守といった暫定対応を相談する方法です。

メリット(手間いらず)

既存の取引関係があるため話が早く、新規の口座開設や業者選定の手間が省けます。

デメリット(確実性が低い)

ベンダー側も世界的な部品枯渇の煽りを受けているため、「保守パーツがないので延長は無理」「貸し出せる代替機もない」と断られる可能性があります。仮に延長交渉に応じてもらえたとしても、「在庫パーツがなくなり次第、保守終了」といった条件付きでの契約となるケースも多く、想定していた期間まで延命できる保証がない点に注意が必要です。

対策 移行リスク 導入スピード コスト 総合的な実現可能性
①第三者保守
(現状維持)

(契約のみ)

(定額)
◎(つなぎに最適)
②クラウド移行
(再構築)

(要件定義に時間)

(従量課金)
△(短期間では困難)
③中古機調達
(入れ替え作業)

(即納)

(購入費)
△(要件合致が困難)
④ベンダー交渉
(現状維持)

(相談のみ)
△(断られる可能性)

自社に適したプランの選び方:3つの比較ポイント

上記の表を踏まえ、自社の状況と照らし合わせてどの選択肢を選ぶべきか、3つの判断基準で整理します。

比較
ポイント1
移行作業の有無とシステム停止リスク

既存環境に手を入れるかどうかが大きな判断基準です。クラウド移行は確実なデータ移行テストとダウンタイムが伴います。

中古機調達は、平常時はそのまま既存サーバーを使い続けますが、いざ故障が発生した際には情シス自身で機器の入れ替え・データ移行・設定作業を行う必要があり、その作業負荷とダウンタイムが発生します。

本来、システム停止リスクを最も抑えられるのはメーカーによる保守延長です。慣れ親しんだ正規サポートをそのまま継続できるためです。しかし前述のとおり、現在は部品枯渇の影響で延長交渉自体が成立しないケースや、条件付き契約で途中終了するリスクが高くなっています。

そのため、「現実的に環境を維持しつつ、確実にシステム停止リスクを抑える」という観点では、独立系業者がパーツ確保まで担う「第三者保守」が有力な選択肢となります。

比較
ポイント2
導入・運用コストの変動

クラウドは初期費用が安く見えても、データ転送費や円安の影響などで運用コストが見えにくいという課題があります。

予算化のしやすさを重視するなら、メーカー保守時代と同等程度の金額で済む「第三者保守」が有利です。

月額・年額が定額で見通せるため、社内稟議や次年度予算策定の面でもブレが生じにくくなります。

比較
ポイント3
実現可能性(タイムリミットに間に合うか)

EOSLまで残り数ヶ月しかない場合、「要件定義や設定作業にかかる人的リソース」が最大のネックになります。

クラウド移行は、本来予定していたリプレース契約を一から練り直すような工程を踏むことになり、移行先要件の再定義から始めて、設計・テスト・切り替えまでを限られた時間で再構築しなければなりません。当初の更改計画とは別軸の新たなプロジェクトを立ち上げるに等しく、情シス部門にとって負担が極めて重くなります。

中古機調達は、いわば第三者保守を自社で内製するようなものです。スペックの合う代替機を自ら探し出して調達し、いざ故障が発生した際には機器の入れ替え・データ移行・設定作業まで情シス自身で対応する必要があり、その一連の調達・作業を完遂できるリソースと体制が社内にあるかどうかが実現可能性を左右します。

即効性を重視するなら、物理的な移行作業が一切発生しない対策を選ぶべきです。

【結論】新サーバー到着までの安全なつなぎには第三者保守が最適

ここまで4つの対策を比較してきましたが、「移行・停止リスクが少ない」「短期で導入可能」「コストが明確」という3点で、新サーバー納品までのつなぎとして【第三者保守】が現実的かつ安全性の高いプランであるといえます。
リプレース計画を中断・変更することなく、既存環境を維持したまま納期遅延の影響を吸収できる点が大きなメリットです。

ブレイヴコンピュータでは、24時間365日体制で自社エンジニアがスタンバイし、最短2時間でのオンサイト保守を実現しています。
さらに富士通、NEC、Dell、HPE、IBM、Oracleなど主要メーカーの機器に幅広く対応しているため、複数ベンダーが混在する環境であっても窓口を一本化することが可能です。

「いつ届くか分からないサーバーを待ちながら、EOSLが迫っている」――そんな状況であれば、まずは現在のサーバー構成とEOSL期日をお知らせください。
延命可能かどうか、無料で見積もり・ご相談を承ります。
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