第三者保守による
ITインフラ課題解決コラム

サーバーの保守切れとは?
放置リスクと今すぐ打てる対処法を解説

サーバー等IT機器の保守切れ(EOSL=End of Service Life)とは、メーカーによるハードウェア保守・サポートが終了した状態を指します。障害発生時にメーカーへ問い合わせて初めて「すでに保守契約が終了しています」と知らされるケースも少なくありません。保守が切れたサーバーは、いざ故障した時に修理も部品交換も受けられず、システムが復旧不能に陥る恐れがあります。

本記事では、保守切れのリスクを段階的に整理した上で、自社の状況に合った対処法を選べるように解説します。

この記事で分かること
保守切れ(EOSL)で何が起きるのか、リスクが段階的に深刻化する仕組み 「このまま使い続ける」がなぜ選択肢にならないのか 残り時間・予算の状況別に、自社に合った対処法をどう選ぶか

サーバーの保守切れを放置するとリスクは段階的に深刻化する

保守切れは「即座にシステムが止まる」ものではありません。
しかし、いざ故障した時に修理・部品交換の手段を失い、そこから連鎖的に被害が広がっていく構造になっています。
ここでは、保守切れの放置によって何が起きるのかを段階的に整理します。

故障時に修理を受けられず、復旧の見通しが立たなくなる

メーカー保守が切れると、正規ルートでの部品調達や修理対応は打ち切られます。
HDDや電源ユニットなど、たった1つの部品が故障しただけでも同型部品の入手手段がなくなり、復旧までに数週間以上かかる可能性があります。
さらに、導入当時の担当者が異動・退職して引き継ぎが不十分なケースでは、そもそも機器の構成や仕様を把握している人間が社内にいない状態に陥りやすくなります。
メーカーにも頼れず、社内に知見もない状態で障害が起きれば、復旧の見通しすら立たなくなりかねません。

セキュリティパッチが止まり、脆弱性を抱えたまま稼働し続ける

保守切れに伴い、ファームウェア更新やセキュリティパッチの提供も終了します。
これにより、既知の脆弱性がそのまま放置された状態で稼働を続けることになります。
特にインターネットに接続しているサーバーでは、攻撃対象になるリスクが高まります。
万が一情報漏えい事故が発生した場合、保守切れ状態で運用していたこと自体が管理責任を問われる要因にもなり得ます。

故障リスクは稼働年数とともに積み上がり続ける

ハードウェアは一定の稼働年数を超えると、故障率が上昇傾向に入ります。
保守切れを迎えたサーバーは多くの場合すでに5年以上稼働しており、故障が起きやすい時期に差しかかっています。
今まで問題なく動いていたとしても、それは「壊れなかった」だけであり、保守切れの状態が安全であることを意味するわけではありません。

障害が起きてからのリプレースでは復旧が間に合わない

「壊れたら買い替えればいい」と考える方もいるかもしれませんが、サーバーのリプレースには要件定義・調達・データ移行・テスト・切り替えと一連の工程が必要で、障害が起きてから着手しても間に合いません。
昨今は半導体不足や部材価格の高騰により、新サーバーの納期自体が読みにくくなっています。
壊れてから動き始めると、「復旧」と「更改」を同時に走らせることになり、情シス部門の負荷は通常の比ではなくなるでしょう。

保守切れサーバーの対処法は「猶予」と「予算」で決まる

保守切れを解消するための選択肢は複数ありますが、どれを選べるかは「EOSLまでの残り期間、またはすでに切れてからどれだけ経っているか」と「動かせる予算がどの程度あるか」の2つでほぼ決まります。

最初の一手――メーカーまたはSIerへの保守延長確認

まず検討したいのが、メーカーまたは契約SIerへの保守延長交渉です。
既存の取引関係があるため話が早く、延長が通れば最も手間のかからない方法と言えます。
ただし、部品枯渇の影響で「延長対応はできない」と断られるケースは増えています。
仮に延長が認められても、「在庫パーツがなくなり次第、保守終了」という条件付き契約になることがあり、想定した期間まで延命できる保証はありません。
本来はメーカー保守の継続がベストですが、その不確実性が高い以上、以下の手段を並行して検討しておく必要があります。

すでに保守が切れている・猶予がない場合―移行作業ゼロで保守を復活させる「第三者保守」

第三者保守とは、EOSL後も独立系の専門企業がメーカーに代わって代替パーツの確保と障害対応を行うサービスです。
大きな特徴は、現在のシステム環境(OS・アプリケーション・ネットワーク構成)を一切変えずに、契約手続きだけで保守体制を復活できる点にあります。
移行作業もダウンタイムも発生しないため、すでに保守が切れている状況でもすぐに手を打つことができます。
リプレース完了までの半年〜1 年といった短期間のつなぎ契約にも対応しており、コスト感はメーカー保守と同等程度の定額で予算化しやすいのも利点です。
一方で、メーカー独自のファームウェア更新やソフトウェアパッチの提供は対象外となり、あくまでハードウェア保守に限定される点は留意が必要です。

猶予と予算がある場合――新サーバーへのリプレースまたはクラウド移行

保守切れまでにまだ時間があり、十分な予算を確保できる場合は、根本的な解決策としてリプレースやクラウド移行が選択肢に入ります。
リプレース(更改)は、後継の物理サーバーを新規購入して入れ替える方法です。
ハードウェアが刷新されるため、その後5〜7年は新たな保守期間を確保できます。
ただし、要件定義から切り替えまで数ヶ月〜半年以上かかるのが一般的です。

クラウド移行は、AWSやAzureなどへシステムを移すことで、ハードウェアのEOSLという概念そのものから解放されます。ただし、ネットワーク再構築やセキュリティ設計を含む移行プロジェクトが必要で、短期間での実行は現場の負荷が高くなります。
また従量課金制のため、トラフィック量の変動や円安の影響でランニングコストが見えにくい面もあります。
いずれも「すぐ始めてすぐ終わる」ものではなく、保守切れ発覚直後やすでに切れている状況の緊急策には向きません。計画的に進めることが前提の選択肢です。

現行環境を変えずに保守を復活させる第三者保守「つなぎ保守」という選択肢

保守切れに気づいたタイミングでは、猶予も予算も十分に確保できないことがほとんどです。
「今の環境を一切変えず、契約だけで保守体制を取り戻す」方法として、ブレイヴコンピュータの第三者保守サービス「つなぎ保守」をご紹介します。

24時間365日、自社エンジニアが障害対応にスタンバイ

「つなぎ保守」では、障害受付を24時間365日体制で行っています。パートナー経由ではなく、自社のカスタマーエンジニアが直接対応するため、障害状況の把握から現場への駆けつけまでを迅速に進められます。
最速2時間、その他対象エリアでは最短4時間でのオンサイト保守を目標としており、全国9拠点から47都道府県に対応しています。

富士通・NEC・Dell・HPE など主要メーカーを一括カバー

複数メーカーのサーバーが混在する環境でも、保守窓口を一本化できます。
保守部材は国内外の中古市場から調達し、自社内で検品・エージングを実施しています。
お客様ごとの専用パーツを最寄り拠点にストックしているため、障害発生時にも速やかに対応できる体制を整えています。

保守契約なしでも故障対応できるスポット保守(パーコール保守)も

「つなぎ保守」のような定額の保守契約だけでなく、保守契約を結ばず故障箇所だけを修理するスポット保守(パーコール保守)もご用意しています。
費用は「部品代+技術料+出張費」の都度見積もり制で、修理後は一定期間の稼働保証が付きます。
「そこまで重要度の高くない機器」や「リプレースまで残りわずかで保守契約を結ぶほどではない」といった場合に、あえてスポット保守を選ばれるお客様もいらっしゃいます。
保守契約型の「つなぎ保守」に比べると、部材の事前ストックがないため復旧までに時間がかかりますが、状況に応じて使い分けていただけます。

まずは現在のサーバー構成と EOSL 期日をお聞かせください。
延命が可能かどうか、無料でお見積もり・ご相談を承っています。
下記のお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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